マンション改修工事における最近の改修設計コンサルタントへのさまざまな報道は当社団といたしましても重く受け止めております。当社団設立時よりコンプライアンス厳守の原則とその啓発・遵守に努めてまいりましたが不信感は払拭できていないものと判断いたしております。
当社団といたしましても使命を実現するために最大限の努力を継続させていただき、その実行を行う所存でございます。各会員様におきましても一層のご協力ご理解をお願いいたします。
一般社団法人マンション改修設計コンサルタント協会（MCA）は設立後組織形態の確立を進めてまいりました。一年を経過し組織形態も確立しさまざまな行動が可能な組織となりつつございます。改修設計コンサルタントの使命とその役割を確実に果たすべくここに一層の行動指針が急がれると思われます。
なかでも工事業者とコンサルタント業界の適切な関係構築が急務と思われます。
私どもは設立の趣旨に基づき、会員各位に対し工事紹介料の廃絶および工事業者との不適切な関係をもたないことなどを全会員より書面で提出していただいております。しかしコンサルタントへの不信が取りざたされるなか、改めて一層のコンプライアンス厳守を強く啓発し業界の信頼感の向上を目指しマンション住民様の信頼感の拡大を図ってゆく所存です。
現在下記予定で計画が進行しておりますのでご協力お願い申し上げます。
管理組合様等より寄せられたコンサルタントの不祥事に対し会員企業が関係する場合、第三者を交えた調査を行い必要な勧告・報告を行うとともに再発の防止を図る対応を進めてゆく準備を進めております。コンプライアンス違反が確認された場合事実の公表・除名処分を行うものといたします。つきましては、当協会員の皆様に下記三点の遵守を再度徹底させていただきます。
①紹介料・情報提供料など、不透明な金銭授受の禁止。
②施工業者とコンサルタントの不適切な関与の禁止
③契約者の利益に反する行為の禁止
すでに第一回目は11月に終了いたしましたが継続して数回の開催を検討しております。会員のさまざまな意見が交わされコンプライアンスの推進に有効と判断いたします。 第二回を1月9日 行う予定です。
大規模修繕コンサルタント業務の標準業務基準を提示しそのなかにおける工事会社選定等の行動指針作成を参考データーとして提示させていただく予定です。
標準作業指針・標準業務活動時間・参考コンサルタント費用等を提示させていただきます。
コンサルタント契約時の参考標準契約書作成を平成31年3月を目指して行っております。
マンション管理組合様のコンサルタント契約においてコンサルタントの業務におけるコンプライアンスの保持を明確に規定したものとさせていただきます。
一般社団法人マンション改修設計コンサルタント協会
理事長 貴船美彦
理事一同
