マンション環境保全・防災委員会主催 専門委員会(2019年7月セミナー) | |
開催日 | 2019年7月26日(金) |
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時間 | 12:30~受付 13:00~講演 |
場所 | 株式会社翔設計本社ビル1階セミナールーム |
その他 | 参加については通常会員・技術協力会員のみ |
1部 マンション防災について
講師 工学博士 東京大学教授 目黒 公郎氏
防災対策を「コストからバリューへ」
防災対策をコストととらえるのではなく、バリューとらえる。
平常時と災害時という社会のフェーズを取り払い、いずれの状態に於いても、有効に利用される商品やサービスによって適切な生活の質を確保することが防災となり、防災準備が整っているということが信頼を得る価値「バリュー」に繋がることとなる。
また、リスクマネジメントを行うことにより、被害抑止力、被害軽減力を高め、
災害リスクの低減と災害に対する強靭化の構築を行うことがBuild BackBetter(より良い復興)につながることとなる。
マンションにおいても、防災力をアップすることはすなわちバリューアップとなり、マンションの格付けを高めることとなる。
多くの自治体、企業において、防災対策はコストだと考えられているのが実情だと思いますが、今後、防災対策をバリューとするシステム無くしては、より良い復興は難しいのではないか、個々の対応として来るべく災害への確かな意識付けを行わなければとの思いを強くしました。
2部 マンション防災力調査について
株式会社翔設計 代表取締役 貴船美彦氏
株式会社防災ネットワーク研究所 代表取締役 本瀬正和氏
マンションの防災力をアップするバリューアップ評価(マンションの格付け)の一つとして
「マンション防災力診断書」を紹介。マンションの耐震性能、環境、ライフラインの確保、備蓄、避難、生活再建までの一連の災害対応力及び個人の意識など客観的に調査します。本瀬氏は、都内にある大型タワーマンションの元副理事長であり、東日本大震災時の経験から、リアルな防災への取り組みについてもご紹介いただきました。